無電解ニッケルメッキのキ・ホ・ン

無電解ニッケルメッキ+テフロンPTFEとは

通常の無電解ニッケルメッキに機能を追加したメッキとしてテフロン共析無電解ニッケルメッキがあります。

無電解ニッケル浴中にPTFE(通称テフロン)粒子を加え、メッキ皮膜中に均一に分散し複合共析させたメッキ皮膜を形成させます。

Ni-P/PTFE複合メッキは、金属(Ni-P)がベースの無電解メッキ皮膜のため、テフロンコーティング(フッ素コーティング)などのコーティング皮膜に比べ皮膜硬度が高いことが特徴です。

金属皮膜がベースのため、導電性があり皮膜硬度が高く、PTFEの特性により 潤滑性、離型性、耐摩耗性などの特性に優れています。

析出時の硬度はHv250程度であり、200~300℃/1時間のベーキング処理でHv400~450程度になります。

テフロンの含有量で低共析タイプと高共析タイプがあります。

ちなみに、ニムフロンは上村工業株式会社の薬品商標名、カニフロンは日本カニゼン株式会社の薬品商標名で、どちらの薬品もテフロン無電解ニッケルメッキ系の薬品となります。

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