硬質クロムメッキのベーキング処理

硬質クロムメッキ中に水素ガスが発生し、素材によって水素ぜい性が懸念されます。水素ぜい性とはメッキ中の過程で、製品中に吸収された水素によって鋼材に生じる延性や靭性が低下する現象であり、製品が水素を吸蔵してもろくなる現象です。

硬質クロムメッキは、電流効率が低く、水素発生を多く伴ってメッキをするため水素ぜい性が比較的大きいメッキ方法です。そのため、メッキ後のベーキング処理で脱水素処理を行う場合があります。

硬質クロムめっきでは、硬質クロムメッキ特有の被膜のクラックの空隙を通って水素が透過放出しベーキング処理が有効であると言われています。

ベーキング処理は、約180℃~200℃で2~4時間程度加熱するのが一般的です。当然、メッキ厚が厚くなれば水素は通過し難くなり、メッキ厚が厚くなればベーキング時間を長く設定する必要があります。近年耐食性向上を目的としたベーキング処理を採用しているメーカーもあります。  

山旺理研では、6台のベーキング炉で最長1750mmまでの製品をベーキング処理できます。