硬質クロムメッキの特性(高硬度・耐摩耗性・潤滑性・耐食性)

硬質クロムメッキは、750~1000Hvの硬度があり、耐摩耗性・保油性・低摩擦係数・潤滑性が優れ、10㎛以上の厚さをもつ皮膜は良好な耐食性を示し大気中で安定的な表面を維持します。

硬度・耐摩耗性・耐食性はメッキ皮膜の『物性』に影響しており、その皮膜物性に大きく関係しているのがクロムメッキ浴の浴組成とめっき条件です。最近の傾向では高硬度、高耐食、高効率のマイクロクラッククロムメッキ浴が増えています。

山旺理研では、業界に先駆けてマイクロクラッククロムメッキ浴であるヒーフ浴を採用しています。また、めっき条件についても、電流電圧設定、通電時間を各製品で細かに設定し、作業者変更によるバラつきがでないようにデータ化し、標準化を行っています。

クロムメッキは摺動性や離型性(型からの外れやすさ)がよく金型やローラー部、ガイド部などにも利用されています。

近年、硬質クロムメッキロッドが表面より溶解、腐食(白点腐食)する事例が散見されています。外部の環境要因による被膜損傷のため、原因断定が困難ではありますが、侵食する化学薬品として、塩素、ふっ素、ヨウ素、臭素のハロゲン化合物があります。

膜厚が薄いとクラックが素地にまで達しますので、湿気の多いところでの使用、保管では防錆油塗布による表面保護が必要になります。