硬質クロムメッキ可能な材質(鉄・ステンレス・鋳物)

・鉄への硬質クロムメッキ

 一般的な鉄材は加工性に優れ、安価ですが、湿気や雨などが付着するとすぐに錆びてしまいます。しかし、硬質クロムメッキ被膜は自然界で安定的であり腐食変色しにくい特性があります。硬質クロムめっきの特徴は硬度が高い(HV800以上)摩耗性が良いなどがあげられますが、めっきの効率が悪く均一電着性が悪いなどの短所もあります。

・ステンレスへの硬質クロムメッキ

 SUSにも鉄同様、硬質クロムめっき加工処理が可能です。SUS素材の種類により前処理エッチング条件を適切に行い処理する事が重要です。

・鋳物への硬質クロムメッキ

 鋳物の表面には小さな孔が多数あり、この孔には鋳物砂や防錆油等が入り込んでしまうため、めっき時や処理後に染み出て不良の原因になることが多くあります。鋳物については電流が流れにくくめっきの付き回りや厚みばらつきが多くなります。

・アルミへの硬質クロムメッキ

 アルミ上の電気めっきについては、アルミ材質により前処理が変わります。基本的に前処理で亜鉛合金の化学被膜を付け、その後めっき処理する工程になります。アルミ上の硬質クロムめっきについては、クロム被膜の特性とアルミ材質などにより密着、外観等の品質確保が困難です。専用の前処理設備及びアルミ処理に適したクロムめっき浴がある処理メーカーとの打ち合わせが必要です(山旺理研では積極的に加工しておりません)。