処理分野⑥:ローラーコンベアへの硬質クロムメッキ

ローラコンベア用のローラには、通常硬質クロムメッキの加工はされておらず、パイプメーカーで亜鉛メッキ処理がされたパイプや配管用炭素鋼管(黒皮管)がローラーに加工されるのが一般的です。ただ、ごく稀に、硬度や潤滑性、耐久性を求めたいローラコンベア用のローラには硬質クロムメッキの処理を求められることがあります。ローラーメーカーは、大量に亜鉛めっきパイプや配管用炭素鋼管を仕入れており、規格の統一性のため、そのパイプ等に硬質クロムメッキをする必要があります。亜鉛めっきパイプ等に硬質クロムメッキ処理をする場合、パイプの亜鉛メッキや黒皮を剥離する必要があります。剥離するためには、酸洗いで表面に付着している亜鉛、黒皮皮膜を除去する前処理を行います。酸洗いの処理工程は、脱脂槽→水洗→酸洗→水洗→防錆という工程を踏み、この処理工程において発生する排水やガスの対策が必要であり、さらに、酸洗い後の加工品の素地は粗く巣穴が生じており、粗いバフから順番に粒度を細かくしたバフで複数回磨く必要があります。素材の状況により工程数は変動します。ローラコンベア用のローラが通常の研磨加工品に比べると非常に手間がかかる理由です。その後の工程は、通常の加工品と同様に、メッキ後→仕上げバフの流れになります。